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国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構
放射線医学研究所 放射線影響研究部へようこそ
放射線を安全に安心して利用するためには、科学的な根拠に基づいた放射線取り扱いの規制や管理が重要です。そして科学的な根拠を得るためには、どれほどの放射線がどれほどの影響をおよぼすのか定量的に評価し、その仕組みを解明する必要があります。このような研究の重要性は、2011年の福島原発事故を受けて再認識されています。
私たちの研究室では、これまでに放射線の様々な生体影響についてマウスやラットを用いて研究し、学術論文として科学的な情報を創出・発信してきました。最近では低線量の被ばくや、子どもと大人の違い、生活習慣の違いなどに着目し、放射線ががんなどの病気のリスクをどのくらい高めるのか、さらにはその予防の可能性も研究しています。今後はこれまでの動物実験等の成果をさらに発展させ、放射線が病気のリスクを高める仕組みを、ゲノム、幹細胞、量子技術などの最新の科学技術を用いて明らかにしていくとともに、これらの知見を疫学調査で得られている知見と統合し、より信頼性の高いリスク評価に役立てていきます。
What’s New
- 2023年11月
- 尚主任研究員が、日本放射線影響学会女性研究者顕彰岩崎民子賞を受賞しました。
- 2023年11月
- 武内実習生、中村QSTリサーチアシスタント、井沢QSTリサーチアシスタントが、日本放射線影響学会第66回大会において優秀演題発表賞を受賞しました。
- 2023年10月
- 飯塚グループリーダー、臺野上席研究員、石川主任技術員らが広島大学などとの共同で、ApcMin/+マウスにおいて放射線被ばくで生じた小腸腫瘍のメカニズムの一端を明らかにしました。LINK
- 2023年7月
- 尚主任研究員、森岡グループリーダー、柿沼研究員らが、マウスにおいて脂肪肝と肝細胞がんが放射線によって促進され、カロリー制限によって抑制されることを明らかにした論文を、国際誌「International Journal of Cancer」に発表し、掲載号の表紙に採用されました。LINK
- 2023年7月
- 井沢大学院生が、アイソトープ・放射線研究発表会第60回大会において若手優秀講演賞を受賞しました。
- 2023年7月
- 「研究者紹介」を更新しました。
- 2023年6月
- 仙波大学院生、森岡グループリーダー、柿沼研究員らが遺伝子変異を「読み過ごす」作用を有する薬(アジスロマイシン)で遺伝性の大腸がんを予防することに成功し、国際誌「Biomedicine & Pharmacotherapy」にて報告しました。LINK
- 2023年5月
- 「研究グループ等紹介」「研究者紹介」を更新しました。
- 2023年4月
- PLANETの活動をまとめた「放射線リスク・防護研究基盤運営委員会報告書」が刊行されました。
- 2023年4月
- 「研究グループ等紹介」「研究者紹介」「所属学生と卒業生進路」を更新しました。
- 2023年3月
- PLANET動物実験線量率効果検討ワーキンググループによる、動物モデルでの低線量率影響研究に関する論文のレビューが公表されました。Part I :乳腺、消化管, Part II :造血系、肺、肝臓
- 2023年1月
- 「PLANET」を新設しました。