グループ紹介Group Introduction |
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グループリーダー
佐原 成彦 Ph.D. |
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本グループでは、精神・神経疾患モデル動物の開発を行なうとともに、開発された疾患モデル動物を活用して多様なイメージング技術による病態および治療法開発研究を推進する。 |
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研究紹介Research Introduction |
精神・神経疾患モデルを活用した病態および治療法開発研究 |
アルツハイマー病を代表とする認知症患者数は全世界で現在(2015年)の約4680万人から2050年には約3倍の1億3200万人に達するのではないかといわれています。現在、認知症患者数の増大を少しでも食い止めるために、新規治療薬や予防薬の開発とともに早期診断技術の開発が精力的に進められています。我々の研究室では、アルツハイマー病などの神経変性型認知症の中核病理であるタウタンパクの脳内蓄積メカニズムに着目して研究を進めています。生理的に機能しているタウタンパク質が毒性を獲得することで認知症が発症するという仮説に基づき、認知症モデル動物を用いて下記の研究を進めています。 |
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1. タウ毒性に起因したタンパク質老化と認知症制御の研究 |
多くの神経変性疾患ではタウタンパク質が脳内に蓄積し、加齢とともに蓄積領域が広がっていくことが知られています。我々はタウ毒性に起因した生体での神経細胞死、神経炎症、神経伝達異常との関連性を探りながら、認知症発症メカニズムの探索と認知症制御の仕組みについて研究を進めています。 |
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2. マルチモーダルイメージング技術を用いた認知症診断・治療法の開発 |
本研究施設では小動物を対象とした陽電子放出断層撮像(PET)イメージング、核磁気共鳴イメージング(MRI)や二光子顕微鏡による蛍光イメージング技術を用いて生体脳イメージングが可能です。これらの技術を用いて認知症モデル動物の病態(タンパク質蓄積、脳萎縮、神経炎症、神経伝達異常、神経細胞死など)の進行過程を評価するシステムを構築し、認知症の早期診断技術や治療薬などの開発を目指します。 |
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