分子神経イメージング研究プログラム|MONI

脳機能イメージング研究部

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脳病態チーム
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グループ紹介Group Introduction

Makiko Yamada
グループリーダー
山田 真希子 Ph.D.

当研究グループでは、 うつ病や統合失調症などの精神症状発現に関わる認知バイアス (認知の歪み)の脳内機構解明に取り組んでいます。特に、主観的経験であるこころの現象を理解するためは、正確な客観評価が不可欠となります。そのために私たちは、心理物理学などの認知心理学的手法を用いて、種々の主観的経験(自己意識、視知覚、意思決定など)を数値化しています。そして、安静時及び課題遂行時の磁気共鳴断層装置(MRI)や脳波(EEG)など複数の計測・解析技法を組み合わせた脳神経活動の計測により、認知バイアスの神経機能を抽出し、症状発現メカニズムの理解を深めるとともに、こころの生成原理についての科学的解明を目指しています。

 

研究紹介Research Introduction

精神症状に関わる認知機能と神経機能に関する研究
 
1. 精神症状に関わる認知バイアスの客観的評価

抑うつ症状に関わる悲観的思考や絶望感など、また、幻覚妄想に関わる錯視や誤信念などの、病的な主観的経験を定量するための評価法を確立し、神経機能との関連を調べます。

2. 認知神経科学的手法を用いた薬効評価研究

認知心理学的手法と脳機能ネットワーク解析法を用いて、認知機能と精神症状の変化を客観的に定量するための新たな薬効評価開発を目指します。同時に、プラセボ効果のメカニズム探索も試みます。

3. 自己意識に関する主観的経験の研究

こころがなぜ脳に宿るのかという問題は、 人間存在の根幹に関わる生命科学における最難問の一つです。 主に、自己意識、自己言及性、メタ認知、身体意識などの意識経験について、現象学や計算理論、脳神経活動計測などにより正確に記述し、こころと脳の関係性を探求します。

タイトル
PNAS 2013 
 
タイトル
Sci Rep 2017 
 
neural basis image
Nat Commun 2012
 
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Department of Functional Brain Imaging,
National Institutes for Quantum and Radiological Science and Technology