研究レポート

NIRS-M-142「MONDAL/MONDES
内部被ばく線量評価支援システム」



■開発の目的

国内には、核燃料サイクル関連施設を始めとして日常的に放射性核種を扱う施設が数多くある。これらの施設では、放射性核種の摂取が疑われたときに、内部被ばく線量を速やかに評価することが求められる。しかし、内部被ばく線量評価は複雑な計算を伴うものであり、その実施はさほど容易ではない。放医研では、平成 10年度に開始した安全解析研究の一環として、こうした問題を解決するため、内部被ばく線量評価を支援するPCツール作りを目指した。

■システムの概要

標記のPCツールは、体外計測やバイオアッセイの測定結旺から放射性核種の摂取量と内部被ばく線量とを簡便かつ迅速に評価するソフトである。システムの内容は、放射性核種の残留率/排泄率の計算結旺をまとめた電子化テーブルと、これを用いて内部被ばく線量を計算するプログラムから構成されている。いずれもMS EXCELのファイルとして構築されており、CD-ROMにより提供される。当ソフトを完全に動かすためには、Windows版MS EXCEL97以上が必要である。

ただし電子化テーブル自体は、MS EXCEL95でも扱うことができる。残留率/排泄率の計算には、現時点におけるICRP(国際放射線防護委員会)の最新の呼吸気道モデルおよび体内動態モデルが使われている。適用核種は、ICRP Publication 54と78に掲載の全核種を含む42核種であり、電子化テーブルには、1,000日までは毎日の、1,000日から10,000日は10日ごとのデータが収載されている。なお、残留率に関しては、これらに加え、0日から1日までについて、0.1日ごとのデータも与えられている。

■使用方法

使用者のMS EXCELを立ち上げる。線量計算のプログラムファイル("CAL.xls")を開き、「スタート」ボタンを押すと図のような窓が開く。まず、摂取ルート・粒子径を選択し、対応する電子化テーブルのファイルを開く。順に核種、化学形、摂取パターン、計測量を選択する。次に摂取期間(慢性摂取の時)、測定/採取日、測定放射能を入力し、「計算開始」ボタンをクリックすると摂取量と預託実効線量が瞬時に計算され表示される。

電子化テーブルに無い日数を入力すると安全側の評価になるよう日数は切り上げられる。また、残留率/排泄率のグラフを表示することができる。

■入手方法

下記メールアドレスに、使用目的と送付先を明記し申し込んで下さい。 CD-ROMをお送り致します。ただし、残部が無くなった場合はご容赦下さい。 ishigure@nirs.go.jp

防護体系構築研究グループ石榑 信人
防護体系構築研究グループ
石榑 信人
図 線量計算プログラムの窓画面
図 線量計算プログラムの窓画面


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