環境中のトロンに関する国際ワークショップを開催
-アジア諸国との研究ネットワーク構築の成果-

平成22年5月19日
独立行政法人 放射線医学総合研究所

独立行政法人 放射線医学総合研究所(理事長:米倉義晴 以下、放医研)は、5月20日~22日の間、欧米・アジアをはじめとする世界各国から約70名の参加者を集めて、環境中のトロン※1)に関する国際ワークショップを開催いたします。以下の通りに開催をお知らせいたします。

開催日時

平成22年5月20日(木)午前8時~平成22年5月22日(土)午後12時まで

会場

三井ガーデンホテル千葉(千葉市中央区中央1-11-1 電話043-224-1131

参加費

無料

主催

独立行政法人 放射線医学総合研究所

後援

日本保健物理学会、日本原子力学会 保健物理・環境科学部会、NPO法人ラドン研究推進協会

各日の講演内容

  1. 5月20日(木) トロンの測定と屋内トロン(一般講演12件、招待講演4件)
  2. 5月21日(金) トロンの測定と環境中トロン(一般講演13件、招待講演5件))
  3. 5月22日(土) トロンに関する線量評価と健康影響(一般講演3件、招待講演1件))

※講演は全て英語で行われます。また会場収容能力の関係で、参加は原則として事前登録制とさせて頂いております。

※詳細なプログラムは以下のホームページか、または下記の問い合わせ先まで。ワークショップホームページ:http://www.thoron2010.info/

※お手数ですが、上記ホームページより参加登録のうえ、お越し頂けると幸いです。


本国際ワークショップ ロゴマーク


本ワークショップは、トロンに関する知見の共有と討論、およびアジア諸国をはじめとする世界各国との国際的な研究ネットワークの一層の強化を目的としています。
トロンはラドンと同様に天然に存在する放射性ガスです。その動態や被ばくへの寄与については明らかではなく、トロンによる被ばくは鉱山周辺環境などで問題となる可能性があります。近年話題になっているレアアース※2)(ハイテク産業に不可欠な希少金属資源)の鉱山では、トロンの発生源であるトリウム※3)を多く含むモナザイト※4)という鉱石を採掘しているケースがあります。したがって、レアアース資源確保の際にトロンによる被ばくが問題になるケースもあると考えられます。
本ワークショップの第一の目的は、トロンによる被ばくに関する最新の知見を共有し、問題解決に向けて世界各国の研究者で議論を行うことです。第二の目的は、アジア諸国をはじめとする世界各国と国際的な研究ネットワークを構築・強化することです。
アジアには自然放射線(能)レベルの高い地域が点在しており、そこで居住、労働する人々の被ばくに関心が高まっています。しかしながら、現地での放射線(能)測定技術が十分ではなく、被ばくの実態が解明されていない国も少なくありません。このような地域において、放医研の持つ最新の測定技術を駆使して線量に関する情報を提供し、各国における健康影響調査の結果と組み合わせることにより、わが国の技術力をアピールするとともに、高自然放射線環境の居住者や労働者の? ??全と安心の確保につなげることができると期待されます。
放医研は、本ワークショップをきっかけとして、アジアにおけるハブ研究機関としての役割を果たし、トロンによる被ばくの実態解明に貢献したいと考えていますので、興味をお持ちの方のご参加をお待ちしております。

(用語解説)

※1 トロン(220Rn)

トリウム232が放射性壊変することによって生まれる放射性物質。自然界に広く存在する無色・無臭の気体で、半減期(放射能が半分になる時間)は55.6秒。放射線を出しながら次々と壊変する性質があるが、半減期が短いため従来は測定が難しく、健康への影響もほとんどないと考えられていた。しかしながら近年の調査研究により、無視できない被ばく線量を与えると考えられるデータが得られた。

※2 レアアース

希土類元素とも呼ばれ、スカンジウム、セリウム、ランタンなど17元素からなるグループのこと。単独の元素を分離精製するのが難しいため「Rare=稀な」元素と呼ばれている。光磁気ディスク、レーザーなどのハイテク製品に必要な元素で、各国における今後の資源確保が課題となっている。

※3 トリウム

岩石や土の中にも含まれている重金属で、モナザイト等の鉱石に特に多く含まれる。質量数が異なるいくつかの核種(同位体)が存在する。代表的な同位体はトリウム232(232Th)で、これが次々と放射性壊変することによってトロンが発生する。

※4 モナザイト

花崗岩や砂岩などに含まれる鉱石の一種。モナズ石(モナズせき)とも呼ばれる。ランタン、セリウムなどの希土類元素や、トリウムを含むことが多い。日本ではほとんど産出されず、インドとブラジルが世界の二大産地とされている。

プレスリリースのお問い合わせ

ご意見やご質問は下記の連絡先までお問い合わせください。

独立行政法人 放射線医学総合研究所 企画部 広報課

Tel:043-206-3026 Fax:043-206-4062
E-mail:info@nirs.go.jp

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