国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構
QST病院(旧 放射線医学総合研究所病院)

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乳がん

乳がんに対する重粒子線治療について

適応症

乳がんへの重粒子線治療については、2つの臨床試験を実施しています。

疾患名
160歳以上のI期乳がん
220歳以上の0-I期乳がん

早期(0-I期)の乳がんに対して、「手術のかわりに重粒子線治療を行う」臨床研究が行われています。検査等については保険診療となりますが、重粒子線治療にかかる患者さんの費用負担はありません。
「乳腺I」は重粒子線治療後、ホルモン療法が行われます。「乳腺II」は重粒子線治療後、乳癌診療ガイドラインに基づき、補助療法(乳房へのX線照射、ホルモン療法等)が行われます。

1. 「乳腺I」:60歳以上のI期乳がん(UMIN000010848)

  • 生検あるいは組織診で証明された浸潤性乳管癌(通常型)である。
  • MRIで腫瘍の進展範囲が2 cm以内の単発で、UICCの臨床病期がI期(T1N0M0)である。
  • 広範なリンパ管浸潤(LVSI)、広範な乳管内進展(EIC)がなく、エストロゲン受容体(ER)陽性、HER2陰性である。
  • PSは0~2である。
  • 60歳以上の女性である。
  • 6か月以上の生存が見込まれる。
  • 本人が試験参加を希望しており、文書による同意が得られている。

2. 「乳腺II」:20歳以上の早期(0-I期)乳がん(UMIN000029478)

  • 針生検もしくは吸引式組織生検で証明された浸潤性乳管癌あるいは非浸潤性乳管癌である。
  • MRIで腫瘍の進展範囲が2 cm以内の単発である。
  • 広範なリンパ管浸潤(LVSI)、広範な乳管内進展(EIC)がない。
  • 通常診療において、リンパ節転移がなく、治療前検査のセンチネルリンパ節生検にて2 mmを超えるリンパ節転移がないことが確認されている。(同意取得後に2 mmを超えるリンパ節転移が確認された場合不適格とする)。
  • 臨床的および画像診断にて遠隔転移がないことが確認されている。
  • PSは0~2である。
  • 20歳以上の女性である。
  • 6か月以上の生存が見込まれる。
  • 本人が試験参加を希望しており、文書による同意が得られている。
  • 乳腺Iに該当する患者さんは乳腺IIには参加できません。

その他に参加をご遠慮いただくいくつかの条件があります。臨床試験への参加については、診察や検査の結果をよくみた上で担当医が判断します。詳しくは担当医が説明します。

なお、乳がんに関して重粒子線治療が先進医療として行われているのは、以下の場合です。

疾患名
1転移性肺腫瘍(少数転移性肺腫瘍、3個以下)
2転移性肝腫瘍(少数転移性肝腫瘍、3個以下)
3転移性リンパ節(少数リンパ節転移、原則として一リンパ節領域に限局するもの)