国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構
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費用について

費用の区分

重粒子線治療は、患者さんの病状により「保険診療」、「先進医療」、「臨床試験」、「自由診療」によって行われます。どの病状がどの区分によって行われるかは、「重粒子線治療の適応」の各疾患のページをご覧ください。

保険診療、先進医療、臨床試験に関する費用について動画でご紹介します。

保険診療における費用

2022年4月現在、前立腺・頭頸部・骨軟部・肝臓の一部・膵臓・大腸癌再発・子宮の一部に対する重粒子線治療については保険適用が認められています。前立腺の場合160万円、頭頸部、骨軟部等については237.5万円となっており、これに入院費などを含めた金額からお持ちの保険証によって1割~3割の負担額となります。また、高額療養費の制度もご利用いただけます。

保険診療における費用
保険診療における費用

先進医療における費用

先進医療の場合、一般保険診療と共通する部分(診察・検査・入院等)の費用は、お持ちの保険証がご利用いただけます。重粒子線治療の技術料314万円については全額自己負担となります。

民間の生命保険会社などでは高額な費用負担に備えるために先進医療特約や一時給付金等のプランを用意している場合があります。詳しくは各保険会社へお問合せください。

先進医療における費用
先進医療における費用

先進医療とは、新しい医療技術の出現や医療に対するニーズの多様化に対応して、「厚生労働大臣が定める高度の医療技術を用いた療養その他の療養であって、保険給付の対象とすべきものであるか否かについて、適正な医療の効率的な提供を図る観点から評価を行うことが必要な療養」として、厚生労働大臣が定める「評価療養」の1つとされています。先進医療は、有効性及び安全性を確保する観点から、医療技術ごとに設定されている一定の施設基準を満たしているとして届出を行った保険医療機関において、保険診療との併用ができます。先進医療の承認が得られたことにより、重粒子線治療は一般医療の仲間入りを果たしたといえます。具体的な適応疾患については、下記をご覧ください。

臨床試験における費用

臨床試験で行われる場合、重粒子線治療の技術料については患者さんの負担はありません。その他の診察・検査・入院等の費用については通常の保険診療と同様です。

臨床試験における費用
臨床試験における費用

臨床試験とは、先進医療の適応となっている疾患について、さらに成績の向上を目指したり、治療期間の短縮を目指して臨床試験を行っているものや、新たな疾患への治療適応の確立を目指して臨床試験を継続してものがあります。具体的な適応疾患については、「重粒子線治療の適応」をご覧ください。

自由診療における費用

保険診療、先進医療、臨床試験の適応とならない場合でも、自由診療として重粒子線治療が行える場合があります。

自由診療の場合、公的医療保険は利用できず、診察・検査・入院等の費用を含め、全額自己負担となります。
当院では、自由診療の価格を以下のとおり定めています。

重粒子線治療の技術料352万円(税込)
その他診察・検査・入院費など保険点数×11円(税込)
自由診療における費用
自由診療における費用

(R4.4.1)

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