分子神経イメージング研究プログラム|MONI

脳機能イメージング研究部

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精神薬理学的研究
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占有率Share

 

精神疾患の治療に用いられる薬の多くは脳内の神経伝達物質の受容体に結合し、その信号伝達を阻害もしくは強化することで作用を発揮します。従って薬物がどの程度受容体に結合しているかを調べることによって薬物の作用の強さを推し量ることができます。 右図に表されているように同じ受容体に結合する薬物を服用してから標識物質(リガンド)を投与すると、薬物と標識物質(リガンド)が受容体をめぐって競合し、標識物質(リガンド)の受容体への結合量が薬物を投与していない場合に比べて減少します。この減少の度合いを受容体占有率と定義し薬物の受容体への結合の度合いを示す指標として用いています。PETを用いることによって生体内においての標識物質(リガンド)の特定の受容体への結合が定量できるため、この受容体占有率を測定することが可能となりました。

 

抗精神病薬に関する研究Research on Antipsychotic

 
抗精神病薬
 

統合失調症の治療に用いられるリスペリドンという薬は脳内のドーパミンD2受容体を阻害することによって薬効を発揮すると考えられています。当研究所ではこのリスペリドンのドーパミンD2受容体への結合の程度(受容体占有率)をドーパミンD2受容体に結合する標識物質[11C]FLB457を用いて計測しました(上図左)。またこの他にも受容体占有率と臨床効果の関係、服薬後の経時的変化などの測定(上図右)も行い副作用の出ない服薬方法の検討などを行っています。

この方法を他の薬剤(抗うつ薬や抗不安薬)にも応用することも可能であり当研究グループではセロトニントランスポーターに関して検討をすすめています。
PETを用いたこのような検討から薬剤の効果を血中濃度だけでなく脳内受容体での変化を直接検討することができ、患者さんに最適な薬剤の開発や服薬方法の検討の一助になるものと考えています。

 
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