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平成21年度 戦略的創造研究推進事業(さきがけタイプ)に採択

南本 敬史 主任研究員
(分子神経イメージング研究グループ システム分子研究チーム)

分子神経イメージング研究グループシステム分子研究チーム 南本 敬史 主任研究員の研究課題「モチベーションの脳内機構と制御」が、このほど 日本科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業(さきがけタイプ) に採択されました。

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科学技術振興機構(JST)プレス発表(平成21年8月27日)
科学技術振興機構報 第666号
南本 敬史 主任研究員

本事業は、戦略的に重点化した分野における未来のイノベーションの芽を育む個人型研究を推進するものです。
平成21年度は産官学各界の研究者から1680件の応募があり、運動・判断の脳内情報を利用するための革新的要素 技術の創出を戦略目標とした「脳情報の解読と制御」領域では116件(3年型79件、5年型37件)の応募の中、採択 数14件という狭き門をくぐりぬけ採択されました。

分子イメージング研究センター分子神経イメージング研究グループからは平成20年度の高橋英彦主任研究員に引 き続き、2年連続の同領域の採択となり、分子イメージングが脳情報を読み解く先進的かつ中核的技術として位置 づけられていることを裏付けます。

【研究提案の概要】
「部下のやる気を引き出すためにはどうすればよいか?」「生徒の学習意欲を向上させる方法は?」最近このよう に、モチベーション(動機付け)が仕事や学習の成果における重要なファクターとして認められ、重要視されてき ています。ややもすれば精神論の中で語られがちなモチベーションですが、これは疑いようのない脳の機能の一つ です。古くから心理学では、行動の結果得られる報酬などの誘因(外的要因)と、報酬を得ようとする欲求(内的 要因)の2要因をもとにモチベーションが制御されると考えられていますが、その仕組みの理解は十分ではありま せん。
本研究では、このモチベーション制御の仕組み、つまり脳内メカニズムの解明を目指します。そのために、PET を用いてドーパミンやセロトニンなどのモチベーションの分子メカニズムを探索するPET神経伝達イメージング法や 、モチベーションレベルが測定できる行動課題を実験動物に遂行させ脳神経細胞の活動を記録する神経細胞活動記録 法などを用いて、内的・外的要因の2要因に基づいてモチベーションを制御する脳内機構を探索し、そのモデル化を行 います。さらに、動物のモチベーションを外部から制御することを通して、モチベーション計算の仕組みを明らか にし、このモデルを検証します。最終的にはシステムから分子レベルまで統合されたモチベーション制御モデルの 構築を目指します(図1)。
このモチベーション制御モデルは、うつ病などの精神疾患の診断・治療や、労働・学習意欲の低下に対する対策など の応用が可能であり、本研究の成果は幅広い社会的インパクトが期待されます。

(南本)さきがけ研究提案の概念図

図1さきがけ研究提案の概念図
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