計測・線量評価部

計測・線量評価部は、放射線に関連する様々な研究開発の基盤となる放射線計測及び線量評価に関する基礎・応用研究を包括的に行う部として、今中期研究計画期より発足しました。具体的な研究内容としては、最新技術を利用した放射線計測技術に関する研究開発、高度な診断に資する医用イメージング物理研究、多様な放射線被ばく事故時において正確かつ迅速に患者の被ばく線量評価を行うための研究開発、すなわち、物理学的線量評価及び生物学的線量評価に関する研究開発などを幅広く行っています。

研究テーマ

最新技術を利用した放射線計測技術に関する研究開発

様々な線質と線量(率)の放射線に対する計測技術を最新の知見を導入して研究開発し、正確な線量評価を行います。治療や診断用の放射線、原子力に関わる放射線、地球や宇宙環境における放射線等の計測・線量評価に資する研究開発を国内外の研究機関と協力して実施します。また、先進的な計測機器等を駆使して、物理や生物分野における先端的な研究開発に対する支援も実施します。

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医用イメージング物理研究

Positron Emission Tomography(PET)は、がん診断など臨床現場で活躍するほか、分子イメージング研究を推進する手段として有望視されていますが、未だその潜在能力を十分に活かしきれていません。具体的には、分解能や感度、さらにはコストに課題が残され、次世代PET装置の研究開発は世界的な競争下にあります。そこで、産学協力のもと、がんや脳の疾患で困ることのない未来を目指し、次世代のPET装置および要素技術の研究開発を進めます。具体的には、世界に先駆けて実用化に成功したDOI検出器をコア技術とし、新しいアイディアを具現化していきます。

PETへの応用図

PETへの応用図

内部被ばく線量評価研究

吸入や経口を介して放射性核種を体内に取り込むことで受ける被ばくを内部被ばくと言います。内部被ばく線量評価は、先ず放射性核種の種類に応じて被検者の体外計測やバイオアッセイを行い、次に放射性核種の物理化学的性状や体内動態を考慮し初期摂取量を推定することにより行われます。緊急時に正確かつ迅速な内部被ばく線量評価を行うための研究として、人体を精密に再現した数値ファントムを用いた体外計測装置の応答シミュレーション、迅速なバイオアッセイ手法の開発、新しい体内動態モデルの解析等を進めています。

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外部被ばく線量評価研究

体の外から放射線を受けることを外部被ばくと言います。その際の、体内各臓器の吸収線量や実効線量などの評価を、ファントムを用いた測定や、シミュレーション計算などにより行っています。特に、放射線診断や放射線治療等、医療における被ばく線量の評価を重点的に進めています。更に、環境中の放射線などから受ける低線量の被ばくから、放射線治療のような高い線量の被ばくまでを対象とした、包括的な線量評価方法の開発も行っています。

PETへの応用図

生物線量評価研究

放射線被ばくによって生じた交換型染色体異常[転座染色体や二動原体染色体]を3色FISH法により検出し、低線量域線量効果曲線を確立しました。(左図:1番染色体・赤色;2番染色体・緑色;4番染色体・黄色、右図:対比線色・青色)

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研究チーム

関連リンク

次世代PET研究会報告書

ICCHIBAN Project

Biodosimetry Research Team

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