被ばく医療センター

緊急被ばく医療支援チームREMAT(Radiation Emergency Medical Assistance Team)は、海外での放射線被ばくや、放射性物質による汚染事故などが起きたとき、現場に赴き、初期医療を支援するチームとして、2010年1月に結成されました。チームは、被ばく医療を専門とする医師、看護師、線量評価及び放射線防護要員などから構成されています。
結成当初は、海外派遣のみを行うチームでしたが、2011年3月に発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故の際、現地に赴き、それ以後、国内での事故にも派遣されるチームとなりました。

研究テーマ

REMATの派遣体制

REMATは、国内・外の放射線事故に24時間365日、いつでも対応します。国内への派遣では、国や地方公共団体などからの要請によって、また、海外への派遣は、国際機関や外国政府等からの要請に応じて、派遣が決定されます。必要な場合は、被ばくや汚染を伴う傷病者を受け入れます。この機動性、即応性がREMATの特徴です。

REMAT

東京電力福島第一原子力発電所事故への対応

REMATは、2011年3月に発生した東京電力福島第一原子力発電所での事故に対応しました。この時は、第1陣チームが、地震発生から約17時間後には現地に赴き、大熊町(後に福島市に変更)のオフサイトセンター(OFC)、現地対策本部、福島県立医科大学、急きょ医療拠点として設けられたJヴィレッジ内のメディカルセンター、そして避難住民の一時帰宅のための中継基地などで活動しました。
また、これまでのところ、事故に関わる11名の傷病者を研究所に受け入れ、診療や線量評価を実施しています
(2016年3月時点)。

REMATを支援する体制

REMATの派遣が決定されたときには、これを後方で支援するチームが研究所内に組織され、活動を開始します。このチームは、派遣チームとの情報通信等によって、現地で得られたデータから核種分析や線量評価などの科学的な分析等を行うなどします。 また、ロジスティクスの面から派遣チームを支援します。

被ばく医療について

被ばく医療は、放射線による被ばくや、放射性物質による汚染を伴う傷病者に対する医療で、放射線を熟知している様々な分野の専門家が協力して成り立つ医療です。加えて、外傷等の救急疾患の合併があれば救急医療と、自然災害が同時に発生していれば災害医療との綿密な連携が欠かせません。
被ばく医療では、診断や治療方針を立てる上で、どれだけ放射線を被ばくしたか、どのような放射性物質が関わっているかを知ることは重要です。
これらの情報は、医療スタッフの安全確保のためにも必要であり、放射性物質の汚染拡大を防止して、不必要な放射線被ばくをしないためにも、放射線防護が徹底されます。

関連リンク

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