「環境中に大量放出された放射性物質から公衆を防護するためのモニタリングに関するワークショップ:福島第一原発事故からのフィードバック」を開催しました


平成28年9月12日、放医研の研修棟で国際放射線単位測定委員会(ICRU)、原子力規制委員会及び量研機構主催によるワークショップが開催されました。 このワークショップは、ICRUがとりまとめを行なっている「環境中へ大量に放出された放射性物質から公衆を防護するためのモニタリングに関する報告書」に、東電福島第一原発事故での経験を反映するため、ICRUのHans Menzel委員長から日本の専門家と意見交換をしたいとの希望があり、実現したものです。

関連学会を通じて参加者を募った結果、ワークショップには50人ほどの専門家らが参加しました。伴原子力規制委員および島田所長による挨拶を皮切りに、ICRU側から現在取りまとめている報告書案の概要について説明され、続いて日本側からは専門家や規制担当者から放射線モニタリングプログラムやシステムなどについて東電福島第一原発事故の経験を踏まえた報告がありました。その後、出席者全員で、モニタリングプログラムの国・地域差や国際的枠組み、測定・評価の訓練や実用量の単位などについて積極的な意見交換が行い、限られた時間内でしたが、密度の濃い議論が展開されました。

公衆への説明や個人線量などについては問題が提起され、闊達な議論がなされました。特にモニタリング結果について住民と話し合うことが大変難しいといった問題提起に関しては、ICRU のMenzel委員長から「本報告書ではその問題を解決することはできないが、今後、この問題を議論し意識を広めたい」との発言がありました。今回のワークショップは、先般の事故で得た経験や教訓を国際社会にフィードバックし、共有する上で大変実りあるものとなりました。

放医研では、今後も我が国の放射線防護に関する情報発信のハブとしての活動をしてまいります。

※ICRU は、国際放射線防護委員会(ICRP)や国際原子力機関(IAEA)よりも早く設立された歴史ある国際的機関で、放射線関連の量、単位、専門用語、測定手順等という、放射線の全領域に関わる重要な勧告を行う役割を担っています。


集合写真

ワークショップの様子

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