WHO: World Health Organization(世界保健機構)

【沿革・目的】

WHOは保健衛生の分野で国際協力を行う国際連合の専門機関です。WHOは、1946年にニューヨークで開かれた国際保健会議で採択された世界保健憲章によって、1948年に設立されました。WHOの活動は「すべての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」(憲章第1条)を目的としています。日本の加盟は1951年に認められました。国連のすべての加盟国にWHOへ加盟する資格があり、2014年8月現在のWHO加盟国は194ヶ国・地域、準加盟国は2地域です。

【活動内容】

WHOは、WHOの全加盟国で構成される最高意思決定機関である「世界保健総会」、総会で選出された34ヶ国が推薦する執行理事によって構成される「執行理事会」、および総会が定める地域(アフリカ、アメリカ、南東アジア、ヨーロッパ、東地中海、西太平洋)に配置され、地域委員会と実施機関である地域事務局からなる「地域的機関」によって運営されています。

WHOの主要な事業活動は以下の6つです。

  1. 医学情報の総合調整
  2. 国際保健事業の指導的且つ調整的機関としての活動
  3. 保健事業の強化についての世界各国への技術的協力
  4. 感染症及び他の疾病の撲滅事業の奨励・促進
  5. 保健分野の研究の促進・指導
  6. 生物学的製剤及び類似の製品、食品に関する国際的基準の発展・向上

【放医研からの協力】

放医研は、2013年9月2日付で、世界保健機構(World Health Organization、WHO)から「緊急被ばく医療」(3分野)、「診療用放射線による被ばく」、「ラドンによる被ばく」に関する5分野で協力センター(WHO Collaborating Centre)として指定を受けました。WHO協力センターとは、WHOが行う国際保健活動関連事業のサポートために、WHOから指定を受けた各加盟国・各地域の研究・実験施設のことです。2012年現在で80を超える加盟国から800以上の機関が協力センターに認定され、看護、労働衛生、伝染病対策、栄養学、メンタルヘルス、生活習慣病、緊急被ばく医療、健康技術等の領域においてWHOと協働しています。明石真言(研究担当理事)がWHO International Health Regulations/IHR(国際保健規則)緊急助言委員会の委員を務めています。

緊急被ばく医療分野では、協力センターとして、緊急被ばく医療ネットワーク(REMPAN;Radiation Emergency Medical Preparedness and Assistance Network)の一員として活動することになります。REMPANは世界のどこかで放射線被ばく事故が発生した場合に、助言を行う医療関係者と線量計測専門家等からなるWHOによるネットワークです。放医研は、既に2004年1月よりREMPANについて連絡機関(リエゾン機関)として協力しておりました。

今回、さらに上位の位置付けであるWHO協力センターとして正式な構成員指定を受けました。これは、医療や健康分野で活躍する国連の専門機関であるWHOからも放医研の研究活動の重要性が認められたと言えます。

WHOの協力センターとしての指定期間は4年間(更新可能)です。期間中、放医研は、放射線医科学の専門機関として、その特殊かつ高度な施設、多様な人材を駆使し、情報の蓄積・発信、シンポジウムの開催などによる加盟国の専門家との知見交換、研修プログラムの実施による加盟国の専門家の育成等を行います。放医研の研究成果を国内のみならず国外にも還元し、世界の人々の健康のために貢献していきたいと考えています。なお、2013年9月~2017年9月の4年間における、放医研のWHO協力センターとしての活動分野は以下の5分野です。

参考1 REMPANの主な目的

1) 放射線に被ばくした人々への医療支援
2) 放射線事故時の公衆衛生支援
3) 放射線事故による負傷者の長期間の療養とフォローアップの促進
4) 被ばく医療・治療法・生物学的線量測定・放射線疫学の研究

参考2 日本国内の放医研以外のREMPANの参加機関(2013年1月現在)

◎公益財団法人放射線影響研究所
◎国立大学法人長崎大学原爆後障害医療研究所
○国立大学法人広島大学被ばく医療推進センター
○国立大学法人弘前大学被ばく医療総合研究所
○公立大学法人福島県立医科大学
(◎は、WHO-協力センター、○はリエゾン機関)

2014年5月にドイツで開催されたREMPAN会合

連絡先

放射線医学総合研究所 企画部国際連携推進室

〒263-8555 千葉市稲毛区穴川4-9-1
Tel:043-206-3025 Fax:043-206-4061
E-mail:kokusai@nirs.go.jp

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